毎日バタバタと仕事と育児に追われ、息つく暇もない日々。 家計簿なんて1ヶ月も続いたことがない、超・どんぶり勘定な私ですが、そんなぐーたらな私でも独身時代から自力でコツコツと育ててきた1000万円の固有資産があります。
それは、夫や家庭に縛られない、自分だけの絶対的な秘密基地。 万が一のときに子供を守り、自分の自由な選択肢を死守するための「最強の盾」です。
当コラムでは、もしものときに家族を救うための現金を「生活防衛資金」と呼び、それ以外の当分眠らせる予定の余裕資金を「盾(長期運用専用のコア資産)」と明確に分けて管理しています。
「投資を始めてみたいけれど、私の大切なお金、この先どうなっていくの?」 「今のまま銀行に置いておくのと、何がそんなに違うの?」
そんな疑問への答えを、まずは30秒で覗いてみませんか。 あなたの「盾(長期運用専用のコア資産)」の額と、これから寝かせておく期間を自由に動かして、未来の数字を確かめてみてください。
あなたの「盾」運用シミュレーター
生活費とは別に、当分眠らせる予定の「盾(長期運用専用のコア資産)」。
銀行に寝かせたままと、長期投資に回した場合の未来の差を算出します。
将来の運用成果を保証するものではなく、実際の投資には価格変動による元本割れのリスクが存在します。
金利が上がったとはいえ、銀行に置きっぱなしではインフレ(物価上昇)のスピードに追いつかず、実質的な価値は目減りしていくリスクも。正しい場所において「気絶」しているだけで、あなたの盾はこれだけ静かに、確実に育ちます。
「じゃあ、私の今の状況だと何から始めるのが一番確実?」
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試算を終えたあなたへ。3つの世界線から見える現実
ボタンを押して、グラフの形を眺めてみてどう感じたでしょうか。 同じお金の置き場所を少し変えるだけで、10年後、20年後の未来にはあまりにも残酷な差が開いてしまいます。
ここから読み取れる、私たちが直視すべきリアルな現実を整理しておきますね。
銀行放置の直線が意味する「隠れた損失」
利上げ局面を迎え、日本の普通預金金利の目安も0.1%程度へと上昇しました。 昔の超低金利時代に比べればマシになったように見えますが、シミュレーターのグラフを動かしてみると一目瞭然。20年、30年経っても驚くほどきれいな「真横の一本線」のまま地を這っています。
額面の数字だけを見れば「減っていない」ので安心感があるかもしれません。
けれど、忘れてはならないのがインフレ(物価上昇)のリスクです。
周りのモノの値段が上がっていく世界では、数字が変わらないということは、実質的な価値が目減りしていることと同じ。 つまり、銀行に寝かせっぱなしにする行為は、守っているようでいて、実は静かに「自分の盾(長期運用専用のコア資産)」を削られ続けている状態なのです。
もちろん、だからといって「銀行預金はすべて悪」で、「全額を投資に回すべき」だなんて極端なことを言うつもりは1ミリもありません。
万が一の病気やケガ、あるいは子供の入学金など数年以内に使う予定があるお金は、いつでも引き出せる流動性と安全性が何よりも最優先。 そうした「生活防衛資金」をしっかりと銀行口座に確保した上で、それでもなお「使い道が決まっておらず、当分眠らせている余裕資金」をどこに置くか、というお話です。
「ゆる〜く気絶」がもたらす複利の魔法
一方で、3%、5%、7%の世界線はどうでしょう。 期間を長くすればするほど、直線ではなく上に向かってぐんぐんと急カーブを描くようになります。これこそが、私が投資を愛してやまない最大の理由である「複利の魔法」です。
最初についた小さな利息が次の年の元手に組み込まれ、その利息がさらに新しい利息を生んでいく。後半になればなるほど、雪だるまが坂道を転がり落ちるように資産の育つスピードが加速していきます。
ただし、この数字はあくまでも「何十年という長期の平均でならしたときの期待値」です。一本調子で綺麗に右肩上がりに増え続ける投資信託や株式なんて、この世に存在しません。
リーマンショックやコロナショックのような大暴落が来れば、一時的に元本を大きく割り込み、資産が半分になるような恐怖の時期も必ずやってきます。信託報酬などの手数料もかかりますし、通常であれば利益に対して約20%の税金も発生します(だからこそ、私は税金をゼロにできる新NISAやiDeCoを最優先で埋めているのですが)。
私たちは、毎日チャートに張り付いて一喜一憂するようなプロのトレーダーになる必要はありません。 短期間の激しい波にパニックにならず、自分の快適なリスクの範囲内(アセットアロケーション)を守りながら、淡々と正しい場所に資金を置いて「気絶」して放置する。
それだけの自動の仕組みを作れるかどうかが、手取りを最大化し、数十年後の絶対的な自由を手に入れるための分かれ道になります。
現実を動かすための要点整理
ここで一度、私たちがやるべきステップを頭の中でシンプルに整理しておきましょう。 小難しい金融理論や、毎日変わるニュースに振り回される必要はありません。どんぶり勘定のまま、仕組みだけで乗り切るためのエッセンスは以下の3点だけです。
・まずは半年〜1年分の生活費を「生活防衛資金」として銀行口座にガッチリ残す
・それを超えた、当分使う予定のない「余裕資金」を自分の「盾(長期運用専用のコア資産)」の元手として特定する
・新NISAなどの非課税制度をフル活用し、全世界や全米の王道インデックスへ淡々と回す
これだけです。文字にすると驚くほど地味ですが、この地味な仕組みを一度作って維持した人だけが、先ほどのシミュレーターのような複利の果実を手に入れることができますよ。
