
Q: 病院で500円払うと優先して診てもらえる「ファストパス」がSNSで弱肉強食って大炎上してますよね。40代で介護保険料も引かれて手取りが減る中、医療の公平性ってどう考えたらいいんでしょう?(白目)

A: 手取りが減るのも痛いけれど、現役世代にとって一番切実なのは実は「時間」なんですよね!70代現役で働く父との会話、そして今回の500円ファストパス炎上から見えてきた「お金より時間の不公平」について整理してみます!
給与明細を見ていたら、見慣れない控除が増えていた、なんてことありませんか?
コンニチワ、介護保険料。ついに来たか。
計算してみると、私の場合は年間ざっくり4万円弱(約3万8,000円)になりそうです。
いや、4万弱。
月にしたら3,000円ちょっと。
社会全体で介護を支える制度なんだから必要なのも分かる。
分かるんだけど。
また手取り減るのか。
この「必要なのは分かってる。でも愚痴くらい言わせて」という気持ちを、70代の父にそのままぶつけてみました。
すると返ってきたのが、まさかの一言。
「俺なんか80万くらい払ってるぞ」
……。
80万?
桁、おかしくない?(笑)
- 介護保険4万弱を愚痴ったら、70代の父から「俺80万」のカウンターを食らった
- ちょっと待って。「80万円くらい」は介護保険じゃないかもしれない
- 「所得がある人が多く払う」は分かる。でも父が引っかかったのはそこじゃない
- 年金生活者は「お金がない」。働く人は「時間がない」
- 祖母の家に大量にあった湿布。「いっぱいあるから持って帰っていいよ」
- “安く受診できること”と“限られた医療の時間をどう使うか”は別問題かもしれない
- 実は「お金を払って予約する仕組み」は、すでに一部ある
- 【2026.10.1追記】病院の「500円ファストパス」がSNSで大炎上!思考実験が現実になっていた件
- 父も今まさに「元気な現役」と「病院が必要な高齢者」の間にいる
- まとめ:保険料の公平だけじゃなく、「時間の公平」もあっていい
介護保険4万弱を愚痴ったら、70代の父から「俺80万」のカウンターを食らった
父は70代ですが、今も現役で働いています。
年金だけで暮らしているわけではなく、仕事をしながら税金や社会保険料も払っています。
そんな父に私が、
「介護保険って40歳から取られるんだね。年間4万弱くらいになるわ。嫌だわー」
と話したところ、
「俺なんかこの前80万くらい払いに行ったぞ」
と。
いや待って。
私の4万弱の愚痴、一瞬で吹き飛んだ。
父いわく、
「普通の人は年金から引かれるらしいけど、俺は自分で払いに行ってる」
とのこと。
そこから、
「70代でもそんなに払うの?」
「まあ働いて収入があるから仕方ないんじゃない?」
「いや、俺も十分老人やぞ」
と、親子であれこれ話し始めました。
もともと父はかなり元気な人です。
仕事もしているし、少し前までは病院ともほぼ縁がないような生活でした。
でも、そこはやっぱり70代。
最近は、
「こないだ病院行ってきて」
という話が少しずつ増えてきました。
本人も、
「まあ、歳には勝てんな」
なんて言うようになりました。
だからこそ、父にとってこの話は以前よりかなり切実になってきたんだと思います。
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ちょっと待って。「80万円くらい」は介護保険じゃないかもしれない
ただ、あとから制度をちゃんと調べてみると、一つ大事なことに気づきました。
私と父、たぶん別の保険料をごっちゃにして話している。
40〜64歳の介護保険料は、会社員などの場合、加入している医療保険と一緒に徴収されます。
私の給与明細に介護保険料が追加されたのは、この仕組みです。
一方、75歳以上になると原則として後期高齢者医療制度に加入します。
こちらは所得に応じた保険料があり、現役で一定の所得がある人は保険料も高くなります。
調べてみたら、後期高齢者医療制度の保険料には年間上限額(賦課限度額)があって、法改正によって引き上げられ、まさに「年85万円」になっていたんです。
つまり父が言っていた「80万円くらい」は、介護保険料そのものではなく、後期高齢者医療保険料の上限額を払っていた可能性が高そうです。
父が「自分で払いに行っている」と言っていたのも、年金額や徴収条件によっては普通徴収になるため、制度上あり得る話です。
ここは今度、実際の納付書を見せてもらおうと思っています。
親子そろって、
「社会保険、高いなあ」
と言いながら、そもそも何の保険料を払っているのか完全には分かっていなかったという(笑)。
でも、この話。
私が本当に引っかかったのは、80万円という金額そのものではありませんでした。

「所得がある人が多く払う」は分かる。でも父が引っかかったのはそこじゃない
父も私も、
「所得のある人が多く負担すること自体は、まあ仕方ないよね」
というところでは一致しています。
社会保険は相互扶助です。
収入の少ない人も病気になれば医療を受ける。
介護が必要になればサービスを受ける。
その仕組みを社会全体で支える以上、払える人が多めに払うという考え方そのものを否定するつもりはありません。
父も、そこに一番腹を立てているわけではないんです。
父がぽろっと言ったのは、
「俺、これだけ払ってるけど、病院行く時間がないんだよ」
でした。
うん。
そこなんよ。
現役で働いている以上、平日の昼間は普通に仕事です。
最近は病院に行く機会も増えてきた。
でも、病院に行こうと思えば、そのたびに仕事の予定を調整しないといけない。
しかも高齢者の医療費負担は、全員が一律1割というわけではありません。
所得によっては2割、現役並み所得なら3割負担になります。
つまり、
保険料も払う。
窓口でも負担する。
そして病院へ行くために仕事の時間も削る。
父と話していて、
「これって、お金の負担はかなり細かく調整されてるけど、時間の負担って全然考慮されてないよね」

年金生活者は「お金がない」。働く人は「時間がない」
もちろん、年金だけで生活している人には年金生活者なりの大変さがあります。
収入が限られていれば、医療費の1割、2割だって積み重なれば負担になります。
だから、
「高齢者も全員3割にすればいい」
なんて単純な話をしたいわけではありません。
一方で、働いている人には別のコストがあります。
時間です。
父と話していて、
「平日の昼間に動ける人と、仕事をしていて簡単には動けない人。同じ病院を使うのに、時間については何も調整されないんだね」
という話になりました。
そこで出た、我ながらかなり雑なアイデアがこちら。
「じゃあ3割負担の人に、優先予約枠クーポンくれたらいいのに」
(笑)。
保険料も多めに払い、病院でも3割払い、そのうえ仕事を休んで長時間待つ。
それならせめて、
「この時間に来ればほぼ待たずに診てもらえます」
みたいな予約枠があったら助かるよね、と。
もちろん、医療には「誰でも平等に受診できる」という大事な大原則があるので、お金や保険料で露骨に差をつけるのが難しいのは百も承知です。
あくまで親子の雑談から出た思考実験ですが、それくらい「時間のやりくり」は切実なんですよね。
そして、この話をしていて思い出したのが祖母の家です。
祖母の家に大量にあった湿布。「いっぱいあるから持って帰っていいよ」
祖母の家に遊びに行くと、昔から大量の湿布がありました。
本当に大量。
そして祖母は普通のテンションで、
「いっぱいあるから持って帰っていいよー」
と言う。
いや、そんなにあるん?と(笑)。
もちろん、処方された薬や湿布は本人のためのものなので、家族で自由に分けるようなものではありません。※処方薬はその本人の症状や体質に合わせて処方されたものです。厚生労働省も、他の人に譲ったり、もらった薬を使用したりしないよう注意喚起しています。
実は現在では、医療費適正化のために湿布薬の処方に原則上限(1処方につき原則63枚まで)が設けられるようになっているのですが、当時はそうした制限も緩やかで、家の中に使い切れない湿布が積み上がっていました。
でも私がここで言いたいのはそこではなくて、
使い切れないくらい手元にあるのに、また病院に行って処方してもらう。
そういうことが実際、身近であったということです。
もちろん祖母一人の話です。
高齢者がみんな同じだと言うつもりはありません。
必要な通院をしている人もたくさんいるし、外から見ただけでは、その人がどんな病気を抱えているのかなんて分かりません。
ただ、
「自己負担が少ないから、とりあえず診てもらおう」
「湿布も念のため多めにもらっておこう」
みたいな受診や処方が、まったくないとも私は思えないんです。
そしてもし、そうした受診も含めて病院の待合室がいっぱいになり、
その横で、
「午前中しか仕事を抜けられない」
「子どものお迎えまでに戻りたい」
「今日も会社の予定をずらしてきた」
という人が何時間も待っているとしたら。
そこはもう少し、仕組みで何とかできないのかな。
これが父との話で一番モヤモヤしたところでした。
“安く受診できること”と“限られた医療の時間をどう使うか”は別問題かもしれない
医療費の自己負担を低くするのには意味があります。
お金がないからという理由で必要な受診を我慢する人が増えてしまったら、それはそれで困ります。
だから「安いのが悪い」という単純な話ではないと思っています。
ただ一方で、
自己負担を軽くすることと、限られた診療時間をどう配分するかは、分けて考えてもいいんじゃないか。
父と話していて、私はそう思いました。
必要な人が医療を受けられること。
お金のない人が受診を我慢しなくていいこと。
これは大事。
でも同じくらい、
仕事や子育て、介護をしながら社会保険料を払い続けている人が、医療を受けるたびに半日仕事を潰さなくて済む仕組みも考えてほしい。
どちらかを削って、どちらかを優遇するという話ではなく、
「お金がない人には金銭面の支援」「時間がない人には時間面の支援」
という分け方ができないのかな、と。

実は「お金を払って予約する仕組み」は、すでに一部ある
調べてみると、病院の予約枠に追加料金を払うという考え方自体は、完全な空想ではありませんでした。
現在の制度にも「予約に基づく診察」という選定療養があり、一定の条件を満たした医療機関では、予約診察について特別料金を設定できる仕組みがあります。
つまり、
「時間を買う」という考え方そのものは、すでに医療制度の中にある。
だったら父と私が話していた、
「社会保険料をかなり払っている人なら、その予約料を一部軽くするとかできないのかな」
という発想も出てきます。
例えば、社会保険料の負担料に応じて、有料予約枠の利用料を所得税・住民税の控除対象にする。
あるいは、働いている人や子育て・介護中の人が使える時間指定枠を作る。
もちろん、これは今ある制度の話ではなく、父と私が雑談の中で考えたアイデアです。
当然、
「保険料を多く払っている人ほど早く診てもらえるのは公平なのか」
「所得で医療アクセスに差をつけていいのか」
という問題も当然出てきます。
簡単ではありません。
でも私は、
「全員同じ待ち方をしてください」が唯一の公平なのかな?
とは思います。
【2026.10.1追記】病院の「500円ファストパス」がSNSで大炎上!思考実験が現実になっていた件
……と、この記事を書きながら父と思考実験をしていたら、まさにそのドンピシャなニュースが飛び込んできてネット上が大炎上していました(白目)。
都内の診療所が導入した「500円の優先診療(ファストパス)」についてテレビなどで報道されたところ、SNS上で猛烈なバッシングが巻き起こったのです。
「命を扱う現場で、金のないやつが後回しにされる弱肉強食システムだ」
「遊園地ならいいが、医療で金持ち優遇なんて言葉を失う」
まさに、父と私が話していた「医療の公平性」の地雷を真正面から踏み抜いた形です。
でも、この批判に対して導入した診療所の理事長が語った反論を読んで、私は深く頷いてしまいました。
理事長いわく、「普通だと30分前後かかる滞在時間が、診察時間を含めて数分で済む。終わる時間が読めないせいで、本来医療を受けるべき人が受診を諦めてしまう(ドロップアウトする)のを防ぐためのセーフティネットなんです」と。
さらに、「何時間でも順番に並ぶのが公平だというのは共産主義の配給のような発想。法外ではない500円という価格で、どうしても時間が決まっている時に早く受診できる手段を確保することは、むしろ公平性や平等性を担保しているのではないか」と語っていました(※急患は当然最優先とのこと)。
これ、まさにワーママや働く現役世代が日々感じている切実な叫びそのものじゃないですか?
500円を払って1時間早く会社に戻れるなら、子どものお迎えに間に合うなら、それは「お金持ちの贅沢」ではなく「生活を守るための防衛策」です。
並ぶ手間と時間を強いることだけを「平等」と呼ぶのなら、平日に時間を作れない働く世代は、永遠に医療の片隅に追いやられてしまいます。
父も今まさに「元気な現役」と「病院が必要な高齢者」の間にいる
この話が妙にリアルだったのは、父自身がちょうどその境目にいるからだと思います。
昔なら、
「病院なんか行く暇ない」
で終わっていました。
そもそも病院に行く必要がほとんどなかったから。
でも歳には勝てず、最近は少しずつ病院と仲良くなってきました。
病院には行きたい。
というより、行かないといけない時が出てきた。
でも仕事も普通にある。
だから、
病院に行く必要は出来てきた。でも時間はない。
ここが今の父にとってかなり切実なんだと思います。
実際、65歳以上でも働く人が珍しくない今、こういう「どっち側とも言い切れない人」はこれからもっと増えるはずです。
高齢者だから支えられる側。
現役だから支える側。
そんなにきれいには分けられない。
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まとめ:保険料の公平だけじゃなく、「時間の公平」もあっていい
給与明細に介護保険料が追加されて、
「年間4万弱かあ……」
と父に愚痴っただけだったのに。
返ってきたのは、
「俺80万だけど」
という強烈なカウンターでした。
しかも調べてみたら、私たちは介護保険と後期高齢者医療保険を混ぜて話していた可能性が高い(笑)。
でも、そこから出てきた疑問は意外と真面目でした。
収入が少ない人の自己負担を軽くする。
それは必要。
一方で、
社会保険料を払いながら働き、病院へ行くために仕事まで削っている人には、別の形の配慮があってもいいのになぁ。
祖母の家に余るほどあった湿布を思い出すと、なおさら考えてしまいます。
必要な医療は、必要な人が安心して受けられる。
でも同時に、限られた診療時間をもう少し効率よく使う方法も考える。
お金の負担だけじゃなく、時間の負担も社会保障の話に入れてほしい。
父と話していて、最終的にたどり着いたのはそこでした。
予約枠なのか。
有料予約の控除化なのか。
朝や夜の診療なのか。
正解は分かりません。
ただ、
「安く受診できる人」と「たくさん払っている人」を対立させるだけではなく、
それぞれが不足しているものに合わせて制度を考える。
そんな方法もあるんじゃないかなと思います。
そして私の介護保険料4万円弱。
必要なのは分かってます。
分かってはいるけれど……やっぱり手取りが減るのは痛い!(白目)
制度そのものは自分では変えられません。でも、手取りが減る時代だからこそ、家計の中で「自分で備えるお金」を少しずつ作っておくことはできます。
毎月数千円を積み立てたら将来どのくらいになるのか、気になる方は積立シミュレーターで確認してみてください。

参考資料・公式情報
・厚生労働省:令和6年度からの後期高齢者医療の保険料について https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/newpage_00009.html
・全国健康保険協会(協会けんぽ):協会けんぽの介護保険料率について https://www.kyoukaikenpo.or.jp/about/business/insurance_rate/002/index.html
・地方厚生局:保険外併用療養費の報告(選定療養) https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/shinsei/shido_kansa/hoken_heiyo/index.html
・厚生労働省:疑義解釈資料の送付について(湿布薬の処方上限枚数) https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001084578.pdf
・女性自身:病院での“ファストパス”導入が「弱肉強食システム」と波紋…理事長が語った“導入理由”と“批判への反論”
https://news.yahoo.co.jp/articles/07d616b7df9e69b7b29aaf1727902c4fcd333ce0

