
Q: 「123万円の壁」が実現したら、パートの手取りって増えますか?

A:増えます。ただし月換算で約2,500円が現実的な目安です。一方、社会保険の壁(106万円・130万円)を超えると、年間20万円以上の社会保険料が発生するケースも。税金と社会保険、両方の数字をセットで見ることが大切ですよ!
こんにちは、投資歴19年のアラフォーワーママ、メイメイです。
最近、ニュースやSNSで「123万円の壁」という言葉をよく見かけますよね。これまでの103万円から引き上げられるかもしれないという議論に、「私のパート収入、少し増えるかな」とワクワクしているワーママさんも多いのではないでしょうか。
先日、ママ友との会話でもこんな話が出ました。
「時給が上がったのに、壁があるからシフトを減らさないといけなくて……」って。
うん、それ。その気持ち、すごくリアルですよね。私も過去に時給計算しながら電卓を叩いてた時期があるので、痛いほどわかります。
家計簿は3日坊主な超・どんぶり勘定の私ですが、投資歴19年の経験から、お金に関するニュースだけはいつも一歩引いて冷静に数字を見るようにしています。
👉 実は以前にも似たテーマで書いています。壁に振り回される現実は同じです。

あの記事でもお伝えした通り、私たちが本当に注意すべきは税金よりも社会保険の壁なんです。今回は最新の議論をベースに、リアルな数字で一緒に検証してみましょう。
「123万円の壁」の減税効果は「カフェ1回分」?
今回の議論の主役は、所得税の基礎控除などを実質20万円分引き上げることで、税金がかかり始めるラインを広げようというものです。
年収150万円・200万円で働く、夫の扶養内パート主婦の場合を試算してみました。
| パート年収 | 現行の手取り(税引後・概算) | 「123万の壁」後の手取り(概算) | 手取りの増加額(年間) | 手取りの増加額(月額) |
| 150万円 | 約147.0万円 | 約150.0万円 | 約3.0万円 | 約2,500円 |
| 200万円 | 約192.5万円 | 約195.5万円 | 約3.0万円 | 約2,500円 |
※年収200万円でも各種控除後の課税所得は約64万円に収まるため、所得税率は5%のまま。150万円と同額の減税になります。
この数字を見て、どう感じましたか?
年間3万円手元に残るのは純粋にありがたいこと。でも月額に直すと約2,500円。子どもとカフェに一回行って、ケーキセットを頼んだら消えてしまうくらいの規模感です。
「劇的に生活が楽になる!」というよりは、「まあ、貰えるものは貰っておこう」くらいの手触りですよね。
👉 税金が安くなっても、日々の買い物の負担は別問題。だからこそ優待でカバー!

本当のラスボスは「社会保険の壁」という現実
ねぇ、まって。税金が月2,500円安くなる一方で、私たちが本当に目を向けるべきなのが社会保険の壁です。ここからが本番ですよ。
「123万円の壁」が広がって税金が安くなっても、106万円・130万円という社会保険の基準はそのまま残るんです。条件を満たして自分で社会保険に加入することになった場合、どれくらいの負担になるか見てみましょう。
| パート年収 | 社会保険加入の有無 | 年間の社会保険料負担(概算) | 税金(所得税・住民税) | 手取り(概算) | 社会保険加入による手取りの落差 |
| 120万円 | なし(扶養内) | 0円 | 約3.0万円(現行) | 約117.0万円 | – |
| 130万円 | あり(自身で加入) | 約20.8万円 | 約3.5万円(現行) | 約105.7万円 | -11.3万円 |
| 150万円 | あり(自身で加入) | 約24.0万円 | 約5.0万円(現行) | 約121.0万円 | +4.0万円 (120万時比) |
※協会けんぽの料率(健康保険・厚生年金・雇用保険の本人負担分:合計約14%)をベースに試算。雇用保険は週20時間以上勤務の場合に加入。お住まいの地域や加入組合によって多少前後します。
月2,500円(年3万円)の減税で「やったー!」と喜んでいたのも束の間、社会保険の壁を超えた瞬間に年間20万円以上がごっそり引かれてしまう。
これが、多くのワーママが直面している「働き損ゾーン」の正体です。(白目)
冒頭のママ友のように「時給が上がったのにシフトを減らさないといけない」という状況、冷静に考えるとちょっと切ないですよね。せっかく働く意欲があるのに、数万円のラインに振り回されて年末にシフト調整でピリピリ生きるのは、人生の時間がもったいないな、と私は思うんです。
壁の向こうへ行くか、自分で盾を作るか
もし社会保険の壁を意識してシフトを抑えているなら、あえて壁を突破してしっかり稼ぐのも立派な選択肢です。
目先の手取りは一時的に減りますが、自分で厚生年金を納めることで、将来もらえる年金額を勝手に増やすという大きなメリットもあります。長期的に見れば、決して「損」ばかりではありません。
お国を待つより、自分で盾を作ろう
もう一つの確実な方法は、お国のルールに左右されない自分だけの経済的な盾を育てることです。
政治のニュースや制度変更は私たちにはコントロールできません。明日突然ルールが変わるかもしれないものに一喜一憂するより、自分の意思でコントロールできる場所にお金を置いて、勝手に育ててもらう方が圧倒的にメンタルにいいです。
どんぶり勘定で家計簿もつけられない私が日々穏やかに過ごせているのは、独身時代から19年間コツコツ育ててきた自分名義の「固有資産(約1000万円)」という盾があるからです。
お国の減税を待って月2,500円を喜ぶより、新NISAのような非課税制度を活用して、全世界や全米の王道インデックスファンドに毎月お金をそっと置いておく。そして、良い意味で気絶して放置する。
一度この仕組みさえ作ってしまえば、どんぶり勘定のままでも、未来の我が家を守る最強の盾が勝手に育っていきます。
壁の向こう側に怯えながら働く時間をすり減らす毎日は、もう終わりにしませんか。自分で自分の未来を明るくしていくために、まずはできることから一歩を踏み出してみましょう!
